マザーズドリームとは…
NPO法人マザーズドリームは、がん患者が罹患を嘆くのではなく、がんは二度目の人生と捉え、自分らしく生きていくための後押しをするNPO法人です。また、サポートメイトや医療スタッフががん患者と共に人生を考え、学ぶことで、人としての成長を得られる機関です。がんを通して、さらなる人間力を養う…それが次世代のがん対策となり、目指すべき社会だと、私たちは考えます。
ロゴマークに込めた想い
ある日新聞でみかけた小学生の作文「おかあさんのやさしい手」。父方のおじいさんのお見舞いの際、おじいさんが嘔吐しそうになった時、おかあさんが手で受け止めようとした母親の姿を見て、すべてを受容する愛ある行動の素晴らしさを実感したお子さんの話を読み、がんに罹患された方を愛ある心ですべてを受け止め、がんに罹患された方も夢(ドリーム)が持てる様に勇気づける人生の伴走者でありたい…。そんな想いが込められています。
マザーズドリームという名前の由来
1982年4月に来福されたマザー・テレサとの出逢い。あのときマザー・テレサがおっしゃった「最も悲惨な貧困は孤独であり、愛されていないと感じることだ。」という言葉をずっと胸に刻んできました。愛のある心・その手のひらの中には愛があふれている…。そんな想いが込められています。
サポートメイト(伴走支援)とは
がん患者・ご家族は、「がん」と診断されると大きな衝撃を受けた上に、治療への意思決定や生活・将来への不安、経済的な不安、再発への不安など様々な不安・迷い・葛藤に直面します。そして、がんと共に生きていく様々な場面で、問題に直面しながら人生を送ることを余儀なくされます。
NPO法人マザーズドリームの認定サポートメイト(伴走支援)は、患者さん達に早期から長期的に継続した伴走支援を行います。初期の段階では、針生検〜告知のショックと混乱の中にある患者さん達の思いの傾聴、対話を通じて、気持ちの整理や、解決の糸口を見いだすお手伝いをします。初期の混乱が落ち着いた後には、心の肯定的な変化に焦点を当て、生きる希望や前向きな考えを持って頂けるよう、引き続き支援を行います。長期的に継続した支援を行うことにより、病気を得た後の新たな世界観の構築や、これからの人生をどう生きていくかなど、患者さんご自身が考えたり、気づきを得るための手助けをさせて頂きます。
自らがんを体験し、克服した患者・ご家族は、様々な点において、がん患者・ご家族にとって有益な情報源・支援者になれると思われます。
この活動に共感された方には、サポートメイトの養成講座に応募していただけることを願っております。サポートメイト(伴走支援)は、有給で働けます。
※視覚障害者のランナーが、輪にしたロープを伴走者と握り合って走る姿から、悩みや不安を抱えてこられた患者さん達に安心感・信頼感を持って貰える関係を築き、最初から最後まで伴走していきたいとの想いからサポートメイト(伴走支援)と命名しました。
がんの告知を受けた患者の心の反応
国立がん研究センターが公表している下図のように、告知された直後などは精神的なダメージが大きく、通常の精神状態ではありません。また告知された人の5〜10%の人がうつ病に、10〜30%の人が適応障害になるというデータが示されています。まずは精神的なダメージからの回復に焦点を当て、うつ病や、適応障害になる人が少しでも少なくなるように支援をし、そこから早期に社会復帰できるようにする仕組みが必要と考えます。それは、医療費の削減にもつながります。
マザーズドリームは、がんの告知を受け不安を抱える方は誰でも、いつでも、好きな時間に気軽に無料相談できる居場所をつくりたいと考えています。もちろん治療中の方、再発された方、治療が終了された方、どなたにでも対応していきます。
治療とこころの変化
マザーズドリームの取り組みとは?
患者さんとサポートメイトのマッチングシステム(準備中)
どの患者にどのサポートメイトを派遣するかはとても大切です。お互い人間ですから、「相性」があります。マザーズドリームは、独自のノウハウで患者とサポートメイトをマッチングするシステムを構築準備中です。
患者とサポートメイトの双方の条件にあうだけでなく、双方のパーソナリティを鑑みて、患者に寄り添えるサポートメイトを選ぶので、ミスマッチが少なくなります。