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耳より情報

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

  • 2025年6月17日

No.803 AI時代に必要な「組織再設計能力」    柳川範之(東京大学大学院教授) 

  1. 生成AI(人工知能)の進展が著しい。現状でいえば、1人の人間の仕事を完全に代替するのは難しいにしても、その人の仕事の何割かを肩代わりしてくれる。あるいは同じ時間で何人分もの仕事ができるようになるという形で、人間の仕事を補完する役割が期待されている。  2. したがって、生成AIの機能を組織内で十分に生かし、生産性を高める形で導入しようとするならば、組織の再設計・再編が […]

  • 2025年6月15日

No.802 古典に学ぶ   真正面から問題と向き合えば胆力も培われる 

  1, そんな自分の本質を思い出せば、どんな困難が訪れても、逃げたりあきらめたりすることなく解決策を講じて突破していけます。もちろん、実際に問題が起きたら誰でも動揺するでしょう。  2, しかし、自分の中に黄金の質があることさえ覚えていれば、目標を投げ出すことなく、事態をしっかり受け止められるはずです。また、真正面から問題と向き合うことで、胆力も培われます。  (参 […]

  • 2025年6月13日

No.801 高止まりするゾンビ企業(50万社が倒産予備軍) 

  1.数年にわたって債務の利払いすらままならず、実質的な経営破綻状態にあるにもかかわらず、銀行や政府などの支援によって存続している企業のことを「ゾンビ企業」と呼ぶ。今、日本中にそうしたゾンビ企業があふれている。コロナ禍に実施されたさまざま支援策を受けた結果、過剰債務に陥ってしまい返済に窮している企業が急増しているためだ。ゾンビ企業は20年度から増加基調となり、22年度からは3年連続で5 […]

  • 2025年6月11日

No.800 階級化する「貧困放置国家」 

  1.もはや、日本は経済大国ではなく、貧困放置国家になってしまったのかもしれない。金融危機以降、低成長にあえぐ日本では、企業の従業員の給与は伸びず先進国では最下位レベル、発展途上国並みの低賃金に陥った。一方、大企業は儲けた利益を内部留保としてため込んだ。それを、賃上げや人材資本投資、国内投資へ回してこなかった付けが、今回ってきている。  2.日本の格差問題を固定化し、かつ深刻 […]

  • 2025年6月9日

No.799 「他者依存」が招いた日産の危機    大西孝弘(「日経ビジネス」副編集長) 

  1. 日産自動車が経営危機に陥っている。日産の迷走は、内田体制になる前から始まっていた。その要因の一つは、「他者依存」にあるのではないか。日産は1990 年代後半に経営危機に陥り、99 年ルノーの出資を受け入れ、カルロス・ゴーン氏を最高執行責任者(COO)に招いてから、他者との提携や協業を続けてきた。  2. そのゴーン氏は、会社法違反などで起訴された。同氏に頼り、権限を集 […]

  • 2025年6月7日

No.798 古典に学ぶ   私たちはトラブルや壁を乗り越える資質を持っている 

  1.私たちにも、仏性という「黄金の質」があります。そうであれば、たとえ障害や苦難に出会っても必ず乗り越えられる。空海はこのように伝えています。  2.目標に向かって行動し始めると、必ずなんらかのトラブルや壁にぶつかります。しかし、これまでお話ししてきた通り、私たちはそれを乗り越える資質を持っているのです。  (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房 […]

  • 2025年6月5日

No.797 同意なき買収、日本企業に変革迫る近澤諒   (森・濱田松本法律事務所 弁護士) 

  1.買収提案を受けた側が最初から拒絶反応を示すという姿勢は、株主にはアピールしなくなっています。提案を受けた企業の株主構成にもよりますが、機関投資家株主の保有割合が上がっている中では、どちらかが絶対悪でどちらかが絶対善みたいな対応は、是々非々の議論をした結果であると評価されないからです。  2.TOBの提案を受けた時に対象企業側が徹底抗戦し、TOBに絶対応募しないでくれと株 […]

  • 2025年6月3日

No.796 人間の心の成長にとって最高の栄養は本である   安藤忠雄(建築家) 

  1.私自身、読書体験を通して「人間の心の成長にとって、最高の栄養は本である」という実感があります。かつては町に本屋さんがいっぱい並んでいました。ところが、この頃は本を読まない人が多い。読む人もだいたいネットで買うものですから、本屋さんがますます数を減らしている。でもネットで得られる情報には臨場感がない。  2.これからの社会を担っていく子供たちには、元気よく自由に世界に向け […]

  • 2025年6月1日

No.795 終生富豪にならず天職に精進する    鮎川義介(日産コンツェルン創始者、1880 年~1967 年)

  1.日産コンツェルンの創始者・鮎川義介は、東京帝国大学工科大学卒業時に「終生富豪にならず天職に精進する」と誓い、出自を隠して芝浦製作所の職工として働いた。その後、渡米して鋳鉄技術を学び、帰国後に福岡県で戸畑鋳物を設立する。後の日立金属である。同社を中心にして日立製作所、日産自動車、日本鉱業、日立造船、日本水産、日本冷蔵、・・など141 社、12 万人の従業員を雇用する日産コンツェルン […]

  • 2025年5月31日

No.794 古典に学ぶ   月日がたつのは早いものです 

  1.いったん船に乗り込んだら、進み方は自由です。オールで漕いでゆっくり船を進めても、エンジンを使ってハイスピードで前進しても、必ず目指す場所に行くことができます。  2.むしろ、自分のペースで丁寧に漕ぎながら進んだほうが、周りの景色を楽しめるかもしれません。月日がたつのは早いものです。仏の教えを学ぶのはもちろん、短い人生で何事かを成し遂げたいのなら、人生でいちばん若い今日ほ […]

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