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耳より情報

耳より情報

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

  • 2024年4月27日

商工中金再生、社員の志を呼び覚ませ  関根正裕(商工組合中央金庫社長) 

1.不正の根本原因は4つあります。上意下達の風通しの悪さという「組織風土」の問題に加えて、「同質性の高さ」、「隠ぺい体質」、業績至上主義の「マネジメント」に問題がありました。この4 つが重なると不正の温床になります。そこを根本的に直せば、まず間違いなく再生できるのです。不正事案の中に横領は皆無でした。つまり商工中金の不正は、真面目な社員が追い込まれてやってしまったものでした。  2.まず […]

  • 2024年4月25日

凋落の歴史から一転空前の狂乱投資(半導体産業)

1.2024 年の世界の半導体市場は、過去最高の5883 億ドル(約87 兆円)に到達する見通しだ。かつて産業のコメと呼ばれた半導体は、国家の競争力や安全保障をも左右する「戦略物資」となった。昨今の生成AI(人工知能)サービスの爆発的拡大や、地政学リスクのさらなる高まりから、主要国による半導体投資競争は熾烈化している。さながら国家ぐるみの覇権戦争の様相だ。  2.気が付けば、21~23 年度の3 […]

  • 2024年4月23日

古典に学ぶ  あなたが変われば現実も変わる 

1.「善因楽果(ぜんいんらくか)、悪因苦呆(あくいんくか)」という言葉があります。これは、よい因があれば心が楽になる結果が得られ、悪い因があれば心が苦しくなる結果を得るという意味です。  2.この言葉を指針にすると、とるべき行動がおのずと見えてくるはずです。あなたが動ければそれに合わせて影が動くように、あなたの行動が変われば、現実もその通りに変わっていくのです。  (参考:名取 […]

  • 2024年4月21日

普遍性の高い視点を原理原則という  佐藤等(ドラッカー学会共同代表理事) 

1.20 数年前に出会ったドラッカーの著作群が私に教えてくれた新しい視点は、組織社会を生きるための基本作法だったのです。普遍性の高い視点は原理原則と呼ばれ、これに反する行為は結局成就することはありません。「基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻(はたん)する」エッセンシャル版『マネジメント』。  2.たとえば、組織は人類が生み出した社会の道具なので、もし顧客を欺(あざむ)いたり、故意に損害 […]

  • 2024年4月19日

人手不足でも広がる早期退職募集 

1.2023 年に早期・希望退職者を募集した上場企業は41 社(前年38 社)で、前年を3 社上回った。社数が前年を上回ったのは3 年ぶりだ。募集開始の直近決算で黒字の企業は21 社、赤字の企業は20 社と拮抗する。黒字21 社中14 社が東証プライム上場だった。業種別では、情報通信が11社で前年の3 社から急増。次いで電気機器、アパレル関連、医薬品が各5 社だった。  2.人手不足が深 […]

  • 2024年4月17日

エンゲージメントに必要な3つの要素 

1.約束、契約、婚約など、様々な結びつきを意味するエンゲージメント。日本では今、企業と社員との「従業員エンゲージメント」が崩壊している。社員の仕事への熱意、会社への帰属意識は世界125 カ国で最低だ。若手のやる気をそいでいるのが、いまだ残る従弟的な上意下達の風土だ。自ら考えて動く社員の力を引き出せなければ、日本企業の将来は暗い。  2.1990 年ごろ、米ゼネラル・エレクトリックのジャック・ウェル […]

  • 2024年4月15日

古典に学ぶ  物事にはすべて原因がある 

1.影は、元の形をそのままの姿で映し出します。こだまは、発せられた言葉通りの響きで返ってきます。そんな周知の事実を、空海があえて説くのはなぜでしょうか。  2.空海は、私たちの現実も、自身の行動をありのままに反映しているのだと教えています。仏教では、物事にはすべて原因があり、その原因によって縁が結ばれ、現実という結果が表われると考えます。  (参考:名取芳彦監修「空海 道を照ら […]

  • 2024年4月13日

GAFAM からMATANA の時代(米国) 

1.2024 年の世界半導体市場は過去最高の5883 億ドル(約87.5 兆円)となる見通しだが、業界では「30年に1 兆ドル(約149 兆円)」という強気予想まで飛び出す異常事態となっている。旺盛な半導体需要をけん引する代表的企業が、米巨大IT 企業のMATANA だ。これまで世界経済をリードしてきたGAFAM からフェイスブック(現メタ)が脱落し、新たにテスラとエヌピディアが加わった。  2. […]

  • 2024年4月11日

アジア出稼ぎ日本人 

1.長引く経済停滞で企業が活力を失い、賃上の滞ったニッポン。稼ぎがいっこうに増えない国内の職場に見切りをつけて、自らの成長と成功を求めてアジアに飛び出す働き手が現れた。シンガポールに出て月収を2倍にした美容師もいれば、タイで入社1 年目にして30 万円近く稼ぐ若者もいる。為替の円安によって日本の賃金の魅力は低下し、日本企業は国内外の働き手によって選別される存在になる。  2.日本にとって働き手の流 […]

  • 2024年4月9日

株式会社の土台を考え作り直す  金田 信一郎(作家・ジャーナリスト) 

1. 現在の会社法はアメリカ型の経営に盲従した感が否めない。2 つの通説を信じ切っている。「会社は株主のもの」「株主価値最大化」だが、元早大法学部長の上村達男氏はこの2つの発想こそが、株式会社の「人間疎外」を生み出しているとみている。「人間のための仕組みの一つ一つが人間離れをした要素によって支配されている」。それは日本で盲従されている「株式会社教」への警鐘でもある。  2. そして、こう言い切る。 […]

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