- 2025年1月19日
ファミリービジネスこそ日本経済を支える主役だ
1.ワンマン経営、出世できない、お家騒動。オーナー企業へのネガティブな印象に対して猛反論するのが、オーナー企業、つまりファミリービジネスを長年研究している日本経済大学大学院の後藤俊夫特任教授だ。「ファミリービジネスこそ、日本経済を支える主役だ」。後藤教授は、そう断言する。トヨタ自動車(豊田家)、ファーストリテイリング(柳井家)、ソフトバンクグループ(孫家)。いずれも日本経済をけん引する超優良企業で […]
このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
1.ワンマン経営、出世できない、お家騒動。オーナー企業へのネガティブな印象に対して猛反論するのが、オーナー企業、つまりファミリービジネスを長年研究している日本経済大学大学院の後藤俊夫特任教授だ。「ファミリービジネスこそ、日本経済を支える主役だ」。後藤教授は、そう断言する。トヨタ自動車(豊田家)、ファーストリテイリング(柳井家)、ソフトバンクグループ(孫家)。いずれも日本経済をけん引する超優良企業で […]
1.2024年12月期は売上高1兆円を突破する見通しです。成長を続けられた理由は3つ要因があると思っています。一つは、競合に機能で勝るといった商品の独自性。もう一つは、事業ポートフォリオが成長を続けられる構造にあること。赤ちゃんからお年寄りまで消費者を抱え、仮に子どもが減ってもペット向けが増えるなど補完する構造にあります。最後の一つが、1番目と2番目の要因を維持するために利益の再投資を愚直に続けて […]
1.私たちにとって耐えがたい苦しみの一つが、愛する人の死です。その深い悲しみは、簡単に癒えるものではありません。 2.しかし、「涙流すに益あらず(泣いてもいいことはない)」と空海はいいます。残された者は、ただ嘆き悲しんでいるだけではいけない。故人のためにできることがあるのだと。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社
1.ドイツ経済のダイナミズムが失われて久しい。2024 年の実質成長率の見通しを、従来のプラス0.3%からマイナス0.2%に引き下げた。マイナス成長は2 年連続で、「欧州の病人」との呼称が定着しつつある。一つは、エネルギー問題だ。ロシアから安価な天然ガスの輸入に依存する体制を強めていたが、ウクライナ戦争が起こり、ロシアからの天然ガス輸入が止まると、エネルギー価格は上昇し、コスト競争力の低下を招いた […]
1.上場企業のガバナンスの議論は所有と経営の分離がスタートです。つまり、業務執行と監督を明確に分けなさいということが前提になっています。しかし、オーナー企業の場合は、必ずしも所有と経営が分離していません。実は、これまでオーナー企業は、オーナー自身がガバナンスを利かせてきたといえます。仕組みなどではなく、オーナーや創業家の存在自体がガバナンスとなっていたのです。従業員は安心し、逆らうこともない。 […]
1.日本は基本的に中堅・中小企業の国で、そこが盛り上がるのは重要だ。近年は大企業で人余りが生じる一方、成長する中堅・中小企業では人材不足となっている。雇用の受け皿としても重要だ。中堅企業のほうがしがらみも少なく、経営者次第で会社を変えやすい。デジタル技術の進展で経営改革や海外進出も容易となっている。工夫と経営力次第でいくらでも業績を伸ばせる時代であり、大企業かはもはや関係ない。 2.た […]
1.未来への希望や不安があるのであれば、ただ漠然と考えているだけでなく、「今やれること」を始めてみるのです。行動せずに、ただ妄想や心配を脳内で繰り広げるだけでは1 ミリも事態はかわりません。 2.ただし行動する際に、いきなり極端な選択をするのは禁物です。現在地からきちんとステップを踏んで着実に進んでいきましょう。諸行無常の世の中で確実なのは、「今」という瞬間だけです。今の自分を変えるこ […]
1.日本の物価上昇のきっかけが世界インフレにあったことは明らかだ。もう一つ重要な変化は賃金が上がり始めたことだ。さらに、長年「円高恐怖症」を患ってきた日本に円安基調が定着したことの影響も軽視できない。ここには、①かつて貿易黒字大国だった日本が今では貿易赤字基調に変化した、②デジタル関連のサービス収支赤字が急拡大しているため、インバウンド(訪日外国人旅行客)復活にもかかわらずサービス収支がなかなか改 […]
1.「農は国の基」という言葉があるが、国家とわが国の人々の生命を守り、つないできたものが農業であり、その中でも稲作の担う役割は大きかった。農耕生活は開墾や自然災害との戦いでもあったから、自ずから共同体を形成し、その中心となったのが神社であり、神社は発生当初から公的生活を帯びていた。 2.一方、そのような暮らしの中では義理や人情の心が重んじられ、相互扶助の精神が育っていった。今日、災害の […]
1.「企業は人なり」。経営の神様、松下幸之助はそう説いた。では、「人」とは何か。禅、哲学を手掛かりに、この問いに向き合い、「心の時代」の経営モデルをつくる挑戦が始まった。今ほど過去の常識が覆り、リーダーが地に足が着かぬ不安を覚える時代はかつて無かっただろう。価値観の変化や多様化が、未経験の倫理的課題を企業に突き付ける。会社や生き方の「新たな軸」を求め、先駆者は先人の知恵をどういかしているか。&nb […]