- 2024年10月7日
古典に学ぶ 怒りの原因は何か
1. 先ほど、怒りの原因は、「都合通りにならないこと」だとお話ししましたが、これは、人間が抱く苦しみ全般に通じます。その原因を自力で解決していけば、地獄も脱出できます。 2. それには、二つの方法があります。一つは、自分の力の及ぶ範囲で、「都合通り」になるように努力して願いを叶えることです。やりたいことがあるなら、時間をとってやってみる。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」) […]
このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
1. 先ほど、怒りの原因は、「都合通りにならないこと」だとお話ししましたが、これは、人間が抱く苦しみ全般に通じます。その原因を自力で解決していけば、地獄も脱出できます。 2. それには、二つの方法があります。一つは、自分の力の及ぶ範囲で、「都合通り」になるように努力して願いを叶えることです。やりたいことがあるなら、時間をとってやってみる。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」) […]
1.大塚食品の工場で内部告発をした後に不当な配置転換を受けたとして、社員が2024 年5 月、同社を提訴した。現行法では会社が公益通報者に不利益な扱いをすることを禁じているが、罰則規定はない。専門家は実効性を高めるため企業に対する罰則強化を求めている。 2.米国やEUには、不正があった際に企業に高額の制裁金を科し、一部を通報者へインセンティブとして与える制度がある。内部通報が機能しない […]
1.現在、日本経済は二極化状態にある。グローバル企業を中心に企業の収益環境は良好だ。それを映して、株式市場も概して堅調である。他方、個人消費はかなり弱い状況にある。この二極化をもたらしている大きな要因が円安だ。円安はグローバル企業の収益を改善させ、株価を押し上げる。 2.また、円安による物価上昇観測は実質金利を押し下げ、株高やさらなる円安を促す。他方、円安による物価高懸念は、賃金上昇傾 […]
1.日常のすべてが修行という意味では、『臨済録』にある「隋処(ずいしょ)に主(しゅ)を作れば、立処(りつしょ)皆真なり」という禅語を取り上げたいと思います。あらゆる場で主となるというのは、何も自分を前面に打ち出すことではなく、目の前の対象と一つになってそこに打ち込んでいくことです。 2. そして、これからの時代を考えた時、「現成(げんじょう)受用(じゅよう)」という言葉も広くお伝えして […]
1. では、煩悩を取り除くにはどうすればいいのでしょうか。答えは、明快です。苦しみを生む今の考え方をやめる。それだけでいいのです。 2. もちろん、それは一朝一夕にできることではありません。しかし、決して不可能なことではないはずです。仏性があるとは、誰もが、自分の中に、問題を解決する力を持っているということだからです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社&nb […]
1.米国で同意なき買収の提案が増えた結果、全ての企業は平時から自社の成長戦略を練り、投資家やメディア、他のステークホルダーと対話する必要が高まった。これを怠ると、自社の本来的な価値より株価が下回る可能性があり、買収の打診を受けやすくなる。実際に提案を受けたとき、準備不足で無為に時間を失うことになる。 2.日本でも同意なき買収が増えれば、企業はよりコミュニケーションの質を高めなければなら […]
1.SNS(交流サイト)発の「Quiet Quitting」(「静かな退職」)という言葉がある。退職するわけでも働かないわけでもない。仕事は仕事と割り切り、キャリアアップへの関心は薄く、企業の目標より自分の幸福を優先する。仕事や職場と距離を置く働き方だ。米ギャラップ社の「グローバル職場環境調査」(2024年)によると、「静かな退職」の割合は世界の労働者の約6割に及ぶ。日本は他国を上回る7 割だ。& […]
1.日本をはじめとするアジアでシェアを拡大している中国EVメーカー。実は強さの秘訣は残業文化にあった。中国EVメーカーの強みは低価格だけではない、新モデルの投入スピードが速いのも特徴だ。中国EVメーカーは、1年半ほどで新車を開発する。片や、日系自動車メーカーや米テスラは5年程度かけて新車を開発している。その差は「モーレツ残業」(平均70~100 時間)にある。 2.働き方改革の浸透で長 […]
1. ただし、これは、我を通すことではありません。ここでいう「ありのままの自分」とは、私たちの中にある仏様と同じ性質、仏性(ぶっしょう)のことです。 2. 私たちは、仏性を持っているにもかかわらず、欲や怒りや迷いなどの煩悩(ぼんのう)でそれを覆ったままでいます。しかし、いつまでも仏性を覆っていると、「苦」という地獄の中で生きなければなりません。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言 […]
1.人口が中国を抜いて世界一になったインドで、モディ政権が3期目に入った。2029年の任期満了までにインドの経済規模は日本とドイツを抜き、世界3位になると予測されている。しかし、その割に日本企業の間で、「インドブーム」というほどの熱気は感じられない。何よりのネックは日本とインドの人的交流の乏しさではないか。23 年5月時点でインドから日本への留学生はわずか1612人である。 2.インド […]