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耳より情報

  • 2025年5月29日

No.793 「上場廃止ラッシュ」は加速する 

  1.東京証券取引所の経過措置が2025年3月に終了し、新たな上場維持基準が適用される。さらに政策保有株式や親子上場の解消も進み、安定株主を失った企業は同意なき買収を容赦なく突き付けられる。あらゆる上場企業が安穏としていられない、淘汰の時代が本格的に到来する。  2.2024年の1年間、東京証券取引所で上場廃止となった企業は94社に上る。東証を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)が1 […]

  • 2025年5月27日

No.792 「社員の幸福度」を測定し改善(大塚商会) 

  1.2024年12月決算で売上高が1兆円を超えた大塚商会。現場の強い営業力で知られており、かつては「どぶ板を歩くこともいとわない」ともいわれた。大塚裕司社長はIT(情報技術)に本格的に取り組み、科学的な視点を持って現場を牽引する管理職を育成する。大塚氏は「昭和の営業はアドバイスが属人的であり、ただ『売ってこい』も多かった。科学的な営業を取り入れたことで管理職の役割は本来の姿になった」 […]

  • 2025年5月25日

No.791 社内政治を徹底否定 ロジカルに決まる社風    大野龍隆(ミスミグループ本社社長) 

  1, ミスミグループは1963年に部品の専門商社として設立後、時代ごとにビジネスモデルを進化させてきた。躍進の裏側には、やはり成長へのこだわりが根底にあると思う。当社は商品の性能や技術では勝負しない。創業時から一貫して、ビジネスモデルこそが心臓部だ。進化を止めれば、顧客に価値を提供できなくなる。現状に危機感を持ち、変革を望む意志が強い。だからイノベーションを起こせる。  2 […]

  • 2025年5月23日

No.790 古典に学ぶ   仏教の教えを学び始めれば悟りへとたどり着ける 

  1.「船に乗り込めば、必ず目的地に着ける」。ただし、早く結果を出そうと焦ったり、物事を効率よく進めようと慌てたりする必要はありません。大切なのは、急いで何かをやることではなく早くスタートすることです。  2.仏教では、彼岸へ渡る船に乗り込みさえすれば、自然に目的地に着くと考えます。つまり、仏の教えを学び始めれば、おのずと悟りへとたどり着けるのです。ですから、一日でも早く船に […]

  • 2025年5月21日

No.789 リスキリング・スキルアップの目的 

  1.新しいスキルの修得に当たり個人がまず考えるべきは、「今の自分がそれを身に付けることで何が起こるのか」だ。昨今、リスキリングやスキルアップというと、学ぶこと自体に焦点が当たりがちだが、「そのスキルは仕事の中でどう評価されるのか」が明らかになっていなければ、ただ身に付けるだけで終わってしまう。  2.例えば、現在勤務する企業で働き続ける前提のリスキリングなら、周りの人が持つ […]

  • 2025年5月19日

No.788 脱JTC目指して「青い鳥」探し(社内起業家ブーム) 

  1.新規事業の開拓や人材引き留めを目指し、日本の伝統的な大企業で社内起業制度の導入が相次いでいる。近年は保守的な面へやゆの意味を込めて「JTC(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)」と呼ばれることもある伝統的な日本企業。なぜ今、制度の導入が相次いでいるのか。背景には、急速な環境変化に事業と組織の両面で対応しなければならないという脱JTCに向けた危機感がある。  2. […]

  • 2025年5月17日

No.787 労働者の手取り停滞の真因は社会保険料の増大にある    小林俊介(みずほ証券チーフエコノミスト) 

  1. 日本の労働者が豊かになれない要因を、低い労働生産性に求める言説がはびこってきた。だが、日本のマンアワー当たり労働生産性は、2000年から23年の間に16.8%改善している。つまり、生産性の改善をほぼ全て、他の要因が相殺してしまったということだ。  2. 労働者が豊かになれなかった真因は、大きい順に、①税・社会保険料負担の増加、②交易条件の悪化、③労働分配率の停滞である […]

  • 2025年5月15日

No.786 古典に学ぶ   明日という日が来る保証は誰にもない 

  1, 空海自身も子供の頃から、悟りを開いて人々を救いたいという志を立てていました。人生がいつ終わるのかはわからないという意味では、私達が生きる現代もまったく同じです。  2,明日という日が来る保証は、誰にもありません。だから、もし現状を変えたいと思うのなら、グズグズせず、今すぐ行動し始める必要があります。  (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__  […]

  • 2025年5月13日

No.785 抜擢と降格は社内にダイナミズムを生む 

  1.ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)は、社員を管理職に就ける際、原則として「代理」からスタートさせる。部長は部長代理、課長は課長代理という具合だ。能力と意欲のある社員を「代理」にして業務を任せ、役割を果たしながら成長してもらおうと考えたからだ。  2.代理職がある企業は珍しくないが、同社の運用は少しユニークだ。例えば、1つの部に部長か部長代理の一人しかおらず、 […]

  • 2025年5月11日

No.784 SCMは単独の部門や企業だけではできない 

  1.原材料の調達から最終顧客までのサプライチェーン全体を最適化する手法であるサプライチェーン・マネジメント(SCM)。ある半導体製造装置メーカーの場合、顧客である半導体製造装置メーカーの製造装置が故障すると顧客は24時間以内の修理を要求してくる。それが米国で発生し、必要部品が現地販社にないと日本の工場に注文することになる。  2.だが工場は「操業時間外で注文を受けられない」 […]

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