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耳より情報

  • 2024年11月3日

捲土重来の気概で立ち上がる   數士 文夫(JFEホールディングス名誉顧問) 

1.今夏のパリ・オリンピックは久しぶりに興奮し、元気が出ました。一方、考えなければいけないのは、スイスのIМD(国際経営開発研究所)から毎年公表される「世界競争ランキング」です。日本はかって平成の初め頃は1位から4位の間で安定し、上位でした。しかし2024年には前年から三つ順位を落として38位、下降の一途を辿っています。オリンピックとは裏腹に、こちらは危機的な状況にあります。真に国家の大事であるに […]

  • 2024年11月1日

お客様や社会に対して誰にも負けない貢献をする   楠見 雄規(パナソニックホールディングス社長) 

1.パナソニック(旧松下電器産業)は2011年4月にパナソニック電工(旧松下電工)と三洋電機を完全子会社化。翌12年1月に3社は事業を統合し、1つのグループになった。それから12年。パナソニックHD全体の利益の「約3分の2が松下電工由来の事業が稼いだ利益」(関係者)ともささやかれる。裏を返せば、松下電器や三洋電機由来の製品やサービスは思うように利益を上げておらず、グループ全体の業績も低迷している。 […]

  • 2024年10月31日

古典に学ぶ  空海の高野山での生活 

1. 朝は、清らかな谷川の水を一杯飲んで命の糧とし、夕方は山の霞(かすみ)を一口食べて心を養う。まるで仙人のようですが、これは、空海が高野山で過ごした日々を綴った文です。  2. 清冽(せいれつ)な気に満ちた高野山で、空海は大自然に抱かれながら修行三昧の毎日を送りました。霊山にあふれる自然の精気が精神性や感性を高めました。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

  • 2024年10月29日

クルーズで「脱・舞浜依存」(オリエンタルランド) 

1. 東京ディズニーシーの開業からまもなく23 年。オリエンタルランドが新たな事業として目をつけたのは、またもや「海」だった。オリエンタルランドは7月9 日に会見を開き、船旅を提供するクルーズ事業に参入すると発表した。船を新たに建造し2028 年度の就航を目指す。まずは首都圏の港発着で、2~4泊のショートクルーズを運航する。  2.船内はテーマパークそのものとなりそうだ。ディズニーキャラ […]

  • 2024年10月27日

博士号取得者数異例の減少傾向 

1.生成AIなどの技術革新が世界を変えようとしている今、イノベーションを支えるのは高度で専門知識を持つ人材だ。その対象となる指標の一つが博士号取得者数だ。主要国では、インターネットが普及した2000 年以降、博士号取得者数が大幅に増加している。トップの英国が人口100 万人当たり340 人、ドイツが同338 人、韓国が同317 人、米国が285 人と続き、韓国と米国は倍増の勢いだ。  2 […]

  • 2024年10月25日

上司の「何とかしろ」が社員の「うつ病」の原因  米沢 宏(ジャパンEAPシステム取締役・精神科医) 

1. うつ病で休職する人の中で、最も多い原因が「上司との関係」です。心を病む社員が多い会社には共通点があります。売り上げなど成果を強く求めながら、社としての方針を示さず、社員に負荷を与えるのです。例えばライバル企業の新製品にシェアを奪われたら、本来会社として対策を立てるべきですが、それをせず「何とかしろ」と現場社員を追い立てたりします。  2. 何とかするのは管理職の仕事です。でも、実は […]

  • 2024年10月23日

古典に学ぶ  焦らず取り組めば必ず変化を実感できる 

1. 長年続けてきた考え方を変えるには、ある程度の時間はかかります。そんな時に、自己否定や後悔を繰り返すのは、得策ではありません。「迷いの再生産」につながるのですから。  2. つまずいたら、改善しながら取り組めばいいのです。その過程を繰り返すうちに、必ず変化を実感できる時が来ます。焦らず進みましょう。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

  • 2024年10月21日

「静かな退職者」は資産(米国) 

1. 米調査会社ギャラップによると、米国でエンゲージメントを持って働いている人の割合は24 年2 月時点で30%にとどまり、過去10 年で最も低かった。最低限の仕事だけをこなす「静かな退職」や、オフィスに短時間だけ顔を出す「コーヒーバッジング」のまん延を示す数値だ。  2. ボブ・ケレハー(米コンサルティング会社社長)氏は、「静かな退職者を、エンゲージメント向上の可能性を秘めた従業員と捉え直すべき […]

  • 2024年10月19日

下り坂には下り坂の風光がある  青山 俊董(愛知専門尼僧堂堂頭) 

1.曹洞宗(そうとうしゅう)を開かれた道元に「四(し)運(うん)を一景(いっけい)に競う」という言葉があります。四運とは人生でいえば生老病死。あるいは愛する日があれば憎む日もある。成功する日があれば失敗する日もある。そういう人生の諸々を道元は四運と言う言葉で表現され、いかなる時も落ち込んだり逃げたりせずに、同じ姿勢で一歩進んですべてを豊かな景色と受け止めよ、と論されています。私は病気をしてしみじみ […]

  • 2024年10月17日

世界と比較「仕事満足度」「エンゲージメント」「仕事の面白さ」共に低い    太田 聰一(慶応大学経済学部教授) 

従来の傾向として、他の先進国に比べて日本では働く人々の仕事満足度が低い。PWC社が行った昨年の国際比較調査でも、仕事に満足している労働者の比率はОECD (経済協力開発機構)全体の56%に対し、日本はОECD24 カ国中23 位にとどまっている。  2. 仕事への没頭や熱意などの「エンゲージメント」と呼ばれる側面でも日本の指標は他国に比べて低い。一昨年のギャラップ社調査によると日本において仕事に「 […]

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