No.975 今後は「ライトブルー人材」が求められていく    大木清弘(東京大学大学院准教授) 

 

1. 従来の仕事を整理すると、「ホワイトカラー業務」は情報を創造・設計する作業で、「ブルーカラー業務」は設計された情報を転写し現場で生産する作業だ。今後は双方の業務を組み合わせ、生産現場を理解した上で、新たな情報を創り出す「ライトブルー人材」が求められていくだろう。 

2. ライトブルー化促進のカギは組織体制の転換だ。日本企業は生産側ではコストカットを中心に競い、営業もその分安く売る思想が根付いていた。現場人材に安価な労働力を求め、事務系人材も情報を創造するホワイトカラー業務が弱かった。そうした会社は淘汰されないといけなかったが、「現場が無茶をして仕事をつなぐ」体制で、気合いで乗り切ってしまっていた。このまま安価だからと外国人を入れたり、単にロボットを導入したりするなら、人材のライトブルー化は進みにくい。 

3. 単純作業ではなく現場発で新たなアイデアを発見したり、顧客のニーズを新たに発掘したりして付加価値を生み出す。そこで正しくお金を取る仕組みをもつくる。例えば、製造業なら、現場を知る人材が短納期の新サービスを創造し、顧客からの対価を得る形だ。このようなライトブルー的なイノベーションを起こせる体制を日本企業は築く必要がある。 

(参考:「日経ビジネス」2026 年2 月9 日号) 

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