耳より情報2021年6月 No.35

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

脅かされる銀行三大業務

1.金融当局は現在、コロナ関連融資を受けた企業の元本返済を、来年以降に延長するよう金融機関に要請している。足元の倒産の減少にはつながるが、2022年3月期決算以降に不良債権が一気に噴き出す可能性は否めない。銀行は今、三大業務(預金・為替・融資)が同時にむしばれる「複合危機」にひんしている。
2.大分県の豊和銀行の権藤淳頭取は次のように警鐘を鳴らす。「アフターコロナも経済は以前の7割程度しか回復しない。資金支援はどこの銀行もやっている。銀行が(無担保・無利息の)ゼロゼロ融資をしている間、あるいはその返済が始まるまでの間、あるいは条件変更で返済期日を延ばしたことで得られる時間で、銀行は新しいビジネスの知恵を企業と一緒に考えないといけない」。


(参考:「週刊ダイヤモンド」2021年4月17日号)

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