耳より情報2021年9月 No.78

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

パナソニックは何の会社か?

1.ソニーは過去最高益を出しているのに、パナソニックは30年前と売上高が変わっていない。18年に津賀社長(当時)は、パナソニックを「くらしアップデート業を営む会社」と定義した。単品売り切り型の大量生産モデルから脱却し、住空間や社会インフラ分野を中心に目指すというわけだ。ただ、社内からは「わかりづらい」との不評を買っていた。
2.6月に新たに社長に就任した楠見雄規CEOは代わりに「地球環境問題の解決」を目標に掲げるが、パナソニックは何の会社なのかはやはり不明瞭だ。パナソニックの示す方向性はBtoBでの継続課金モデルの確立であるが、具体的にどのような収益拡大モデルを思い描いているのか。パナソニックが「自分探しの旅」を終え、再びソニーと伍する日が来るのはまだ先だ

(参考:「週刊東洋経済」:2021年7月17日号)

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