このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「地銀半減計画」(5年後)
1.7月8日、「地銀再編」を担う金融庁の新体制がスタートした。構想では、全部で99ある地銀のうち「一部を除く第二地銀のほとんどを合併に追いやる目論見」(金融担当記者)という。具体的には、北海道で融資シェアが約35%と一定の規模がある北洋銀行と第一地銀が存在しない名古屋の第二地銀以外は、軒並み第一地銀に合流させる。
2.さらに、「第一地銀でも生き残りが厳しい15行ほどは合併を促し、5年後には地銀全体を今の約半分の50行にまで減らすことが目標」なのだ。ほぼ「一県一行」を実現するというドラスティックな再編シナリオだ。金融庁の次のターゲットは、山口フィナンシャルグループ(山口県)で、ここを核に中国・四国地方の地銀再編を主導しようと考えている。
(参考:「選択」2021年8月号)