このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「誰一人取り残さない」社会の実現へ
1.高齢者を対象とした国際比較調査で、日本の高齢者の31.2%が「親しい友人がいない」という。これは他国(米、独、スウェーデン)と比較して2倍から3倍の数字だ。特に日本の高齢者男性では40.4%が「親しい友人がいない」と回答し、女性(23.0%)よりも深刻だ。
2.高齢者が所有する情報通信機器を見るとデジタル化の普及が著しい。日本ではスマホやパソコンの所有の割合が40%台であるのに対し、他国では軒並み50~70%台だ。デジタル機器の普及状況が影響している可能性がある。9月1日に発足したデジタル庁は、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を掲げている。高齢者の孤独を癒すためにも、社会のデジタル化を役立てたい。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2021年9月25日号)