このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「ツナグ」人材の育成を急げ 柳川範之(東京大学大学院教授)
1.組織改革には、どうしてもある程度の痛みが伴いがちだ。したがって、それを乗り越えるためには、「何のために行う、どのような方向を目指す組織改革なのか」を、従業員に納得感を与える形で提示する必要がある。それに加えて、組織を新しく組み替えていくうえでは、異部門内、異分野内でうまく連携が取れ
る、いわば「ツナグ」人材の育成が急務だ。
2.今求められているのは、「他企業や他部門とどうしたらうまく連携ができるのか」「この部門の製品と別部門のサービスが何かうまくつながる可能性はないのか」といったことを考えられる人材であり、能力である。それには専門性があるだけでなく、他分野の技術などにも積極的に関心を持ち、既存の枠にとらわれず連携の可能性を考えられる人材が必要だ。
(参考:「週刊東洋経済」:2021年9月11日号)