このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
浸透が遅れる日本のフェアトレード
1.フェアトレードとは、開発途上国の生産者から農産品などを適正な価格で継続的に購入することで、途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組み。近年、国連のSDGs(持続可能な開発目標)やエシカル消費(倫理的消費)が注目される中、フェアトレードの意義も見直されている。
2.国際フェアトレードラベル機構(FI)や、世界フェアトレード機関などの国際認証機関の認定を受けることで、フェアトレード商品を高付加価値商品として扱うことができる。しかし、FIが公表した2017年の日本のフェアトレード商品小売売上高は、ほかの先進諸国と比べて20分の1から数分の1程度。国内知名度も5割程度にとどまる。
(参考:「週刊東洋経済」:2021年10月16日号)