このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
優越なる国家
(解説)いずれの国家においても、自国の商工業を発達せしめんとするには、海外に我が国産の販路を求め、人口の増殖するにおいては領土を拡めることを論ずるのみならず、様々なる策略をもって自己の勢力の増大を図るのである。現に欧州列強が五大州に雄飛しているゆえんは、まったくこれらの事情によるもので、優越なる位地(いち)を占むるものは、優越なる国家と称せらるるのである。
(参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会