このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
模倣時代に別れよ
(解説)外国の「レッテル」が貼ってあるからこの石けんはよいぞと威かされたり、外国品だからこの「ウィスキー」を飲まなければ、時勢後れの人間に見られると怖れるようで、それで独立国の権威と大国民の襟度がどうして保たれて行われよう。私は実に国民の大自覚を望むのである。我々は今日ただいま、心酔の時代と袂別せねばならぬ。模倣の時代から去って、自発自得の域に入らねばならぬ。
(参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会