このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
有無相違は経済の原則
(解説)有無相違は経済の原則とはいうものの、私はいたずらに排外思想を鼓吹(こぶ)するものではない。物に一得一失はややもすれば伴うもので、先年戌中詔書を降ろされた時も、これを極端非理な消極主義にはき違えた人々が多く、当路者(とうろしゃ)が御大旨(ごたいし)の徹底に悩まされたことがある。
(参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会