このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
企業の競争力を測る物差しが「利益」から「炭素」
1.企業の競争力を測る物差しが「利益」から「炭素」に変わる。炭素を垂れ流す非エコな企業は、ビジネスの参加資格すら得られない状況が現実化しつつある。炭素を減らす取り組み、ビジネスモデ ルの変更、脱炭素リスクの情報開示に伴う事務的コストの増加。脱炭素が企業に大きな負荷を強い るのは間違いない。
2.脱炭素競争力の低い企業は金融市場からの資金調達が難しくなったり、企業間のM&A(合併・買収)などによる再編にさらされたりする公算が大きい。ただし、注意点が一つある。現時点では、 脱炭素リスクや気候変動リスクに関する「基準・手法」が確立されていない。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2022 年 6 月 25 日号)