このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
日本経済の長期低迷の背景
1.岸田政権は今後、6 月に閣議決定した新しい資本主義の実行計画に基づいた取り組みを加速させるだろ う。実行計画では「人への投資と分配」「科学技術・ イノべ―ション」「スタートアップ(新興企業)」「脱炭素・デジタル化」の 4 分野に重点投資することなどが示された。
2.日本経済の長期停滞の背景をGDP統計などから整理すると、①企業の稼ぐ力の弱さ、②交易条件悪化 による海外への所得流出、③社会保険料の増加による可処分所得の低迷、④将来不安を背景として消費性向の低下、⑤企業部門内での資金の滞留(投資低迷)、という五つの問題を指摘できる。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2022 年 7 月 30 日号)