このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
蒔いた種はいつ現れるのか 横田 南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
1.道元禅師は蒔いた種がいつ現れるかということで三種類挙げておられます。生きている間に現れる場合 と、次の世代に現れると、それよりさらに後の時代に現れる場合があると。私たちは自分の子や孫の時代まで思いを馳せ、蒔いた種は必ずどこかで発芽し、誰かがそれを刈り取らなくてはいけないということを自覚して生きなくてはいけないと強く思い ます。「自分一代がよければそれでいいんだ」という考えは戒めるべきでしょう。
2.仏教の教えを分かりやすく広められた松原泰道先生がよく「小さい事でも少しでも悪い事は避け、よい 事をし、人によくしてあげよう」と語られ「仏教はこれに尽きるんだ」と易しく言われております。
(参考:「致知」2022 年 10 月号)