このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「介護リスク」仕事との両立を模索
1.ミドル層の再戦力化を阻む壁に「家族の介護」がある。ハウス食品グループ本社は 21 年 9 月、同社と国内グループ15社の全社員約 4300人に介護研修を始めた。「若手を含む全社員に徹底し、長い目で将来の不安を解消しようと考えた」(同社幹部)と説明する。ハウス食品は「社員が不安を抱えたまま働くことは、生産性の低下につながる」と捉えた。
2.研修ではまず、家族の介護がどのくらい差し迫っているのか、親の年齢や家族構成などからリスクを判定。必要になる時間や経済的な負担について可視化する。それから介護制度や仕事との両立方法などについて学ぶ。「介護は個人の問題のようで、実はチームや組織の問題。必要な準備を進めて不安を取り除き、仕事と両立で きるようにしたい」と語る。
(参考:「日経ビジネス」2022 年 8 月 8 日号)