耳より情報2022年11月 No.303

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

全国初の水道事業の民間委託(宮城県)

1.今年4月、宮城県で全国初となる、上下水道と工業用水道を民間に委ねるコンセッション(公共施設運営)がスタートした。施設は県が保有したまま9つの水事業を一 括運営委託する官民連携方式で、「みやぎ型管理運営方式」と呼ばれる。 2.宮城県が上水道を含むコンセッションに踏み切ったのは、施設の老朽化で更新費用がかさむ一方、人口減で水道料収入が減っていく状況を放置できないからだ。施設を管理する人員の高齢化、人手不足の問題もある。宮城県は当面水道料金の値上げをしない方針だ。その一方、「宮城県の事業には、民間が参入できる収益性と規模がある。大多数の自治体では、民間が入るメリットがなく、コンセッションなど導入できない」(自治体関係者)という。

(参考:「週刊東洋経済」2022 年 8 月 27 日号)

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