このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
物流の「2024 年問題」
1.物流の「2024 年問題」は、われわれ自身の問題でもある。当たり前だが「送料無料」は、無料で運んで
くれる人がいるわけではない。「翌日配達」や「時間帯指定」も、モノを運ぶドライバーがいてこそ成り立つものだ。われわれは、欲しい時にいつでもモノを手に入れることができる社会に生きている。だが、そのモノがどう運ばれているか、思いを馳せることは少ない。
2.経営学者のピーター・ドラッカーはかつて物流を「最後の暗黒大陸」と呼んだという。トラックドライバ
ーの働き方改革を推進する国土交通省の担当者は、「今回の残業規制を機に、少しでもトラックドライバーの地位を改善していきたい。荷主と運送事業者の主従関係を見直し、悪質な荷主に対しては、中小企業庁などと連携して、法執行を強化していく」と意気込む。
(参考:「Wedge」2023 年5 月号)