このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
トヨタの「遅すぎる」EV 戦略
1.一時はナンバーワンのブランドだったトヨタは、消費者の嗜好(しこう)の変化と、気候変動の主要因である化石燃料の使用削減を推し進める各国政府の動きに、ついていくことができていない。トヨタと日本の自動車業界は今、1980 年代に世界的な巨人となって以来、最大のビジネス課題に直面している。その対応によっては、トヨタと日本の自動車業界が世界のトップの座にとどまれるか、あるいは「その他大勢」に転落するかが決まる可能性がある。
2.「戦いのステージはもはや変わった」。「日本の自動車業界は世界の中でも、対応が極めて遅い」との見方が大半だ。テスラとBYD は26 年にははるか先を突っ走り、トヨタは追いつくのに苦戦することになるかもしない、と一部のアナリストたちは指摘する。
(参考:「週刊東洋経済」2023 年10 月7 日号)