このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
人と人の出逢いは命懸け 大谷 徹奘(おおたにてつじょう・法相宗大本山薬師寺執事長)
1.1990 年、27 歳から「心を耕そう」をスローガンに法話行脚(あんぎゃ)を始めました。行き先はお寺に限らず、幼稚園や老人ホーム、企業、刑務所まで、全国ありとあらゆる場所からお声かけをいただいて話をさせていただきました。
2.人と人の出逢いは、命懸けです。命と命の出逢いなんです。“「よっぽどの縁」があってのあなたと私」”これは若い頃から大事にしている言葉です。よっぽどの縁がなければ、あなたと私、命と命は出逢いません。挨拶の前には深くお辞儀をします。これは目前の方の命に無礼をしたくないからです。そして、死ぬ瞬間、自分の命に「付き合ってくれてありがとう」と言える。体と心が、そう深々とお辞儀し合ってお別れできたら、最高の生き方じゃないでしょうか。
参考:「致知」2023 年12 月号)