耳より情報2024年2月 No.547

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

多数派の意見が正しいとは限らない、ベストを目指す3つの視点 片野坂真哉(ANA ホールディングス代表取締役会長) 

1.巧みな熱弁により、多数派の意見も簡単に移ろってしまいかねない。これは経営者やビジネスパーソンにとって重要な教訓だろう。多数決の合理性を否定するわけではないが、選択された結論が「真に正しい答え」であるか否かは別のものであるという視点を持つことは重要だ。私はこれを判断する上で、3つの点を考慮すべきものだと考えている。 

2.1つ目は「正しい情報に判断が基づいているのか」だ。生成AI(人工知能)を用いた巧みなフェイクニュースや画像が出回る時代においてなおさらだ。2つ目は「その選択がなるべく多くの人にとってプラスになるのか」だ。身近にいる人だけでなく、他の大勢の人にとってメリットやデメリットにもどこまで思いを巡らせられるかどうかで、選択の質は変わってくる。 

3.3 つ目は「何年かたって振り返った時に『正しい判断だった』と言えるものであるか」だ。近視眼的な決断に陥らないために将来に思いを巡らせることは欠かせない。どんな人も限られた情報の中で判断を迫られることが多い。それでも判断を下す前に一歩立ち止まり、この3 点について熟考することで誤った判断を下すことが防げると思う。

(参考:「日経ビジネス」2023 年11 月13 日号) 

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。