半導体産業に追い風 潮目を読める経営者が必要 川西 剛(元東芝副社長) 

1.1980 年代に日本が勝てたのは、米国を追う立場で力を磨き、ソニーや松下電器産業(現パナソニック)という顧客、日立製作所やNEC という隣のライバルと日々切磋琢磨できたことが大きかった。そして何を作るかよりどう作るかの技術を徹底して磨いた。それを日本よりもうまくやったのが、台湾TSMC などのファウンドリーです。 

2.半導体事業の成功には、目の前にある「この需要が来る」「この市場が来る」という「波」を追い掛けるだけでなく、一歩先の「潮目」を読める経営者がいるかどうかも大きいです。半導体産業は追い風が吹いている今、潮目を読める経営者がどんどん出てきてほしい。半導体不況のときにたまたまトップをやっていた人は全員飛ばされた。本来は、そういう刹那的な経営はやってはダメなんです。赤字も黒字もあるのが半導体だ、と理解する社長はほとんどいなかった。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2024 年4 月20 日号) 

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