月100 時間残業で伸びる中国EVメーカーへの対応策 

1.日本をはじめとするアジアでシェアを拡大している中国EVメーカー。実は強さの秘訣は残業文化にあった。中国EVメーカーの強みは低価格だけではない、新モデルの投入スピードが速いのも特徴だ。中国EVメーカーは、1年半ほどで新車を開発する。片や、日系自動車メーカーや米テスラは5年程度かけて新車を開発している。その差は「モーレツ残業」(平均70~100 時間)にある。 

2.働き方改革の浸透で長時間労働が是正された日系メーカーは、どうしたら中国メーカーに対抗できるのか。対抗策は大きく二つある。一つ目は、EV専用のブランドや法人を立ち上げることだ。EVに特化した少人数の開発チームをつくることで、人件費を含めた労務費を抑制でる他、自由な発想で開発に集中できるようになる。 

3.二つ目の対抗策は、グローバルでの研究開発だ。次世代EVの競争軸は、ハードウェアからソフトウェアに移っている。日本→欧州→米国のように国をリレー方式で、24時間体制で作業を進めれば、クルマの乗り味を決めるソフト開発において中国勢に差をつけることも可能だ。コア部分の開発は日本で進め、難易度の低いものは、人件費の安いインドなどに委託すれば、労務費抑制にもつながる。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2024 年7 月27 日号) 

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