お客様や社会に対して誰にも負けない貢献をする   楠見 雄規(パナソニックホールディングス社長) 

1.パナソニック(旧松下電器産業)は2011年4月にパナソニック電工(旧松下電工)と三洋電機を完全子会社化。翌12年1月に3社は事業を統合し、1つのグループになった。それから12年。パナソニックHD全体の利益の「約3分の2が松下電工由来の事業が稼いだ利益」(関係者)ともささやかれる。裏を返せば、松下電器や三洋電機由来の製品やサービスは思うように利益を上げておらず、グループ全体の業績も低迷している。 

2.当社グループが過去に成長していた時期の考え方は、はっきりしていた。お客様や社会に対して誰にも負けない貢献をする。その結果として適正な利益をいただき、それを従業員、株主、社会に還元したうえで、十分な成長投資をする。その十分な成長投資のためには、やはり高い利益を獲得していかなければいけない。これができていないなら直ちに改革をするというのが、当社グループの伝統だ。 

3.RОE(自己資本利益率)で10%超えは、絶対にやらないといけない。そうしないと箸にも棒にも掛からない。そして「パナソニックがいるから、今の私たちはこういう豊かな生活ができる」というような認識を持ってもらえるような会社であるべきだ、というのが当社が掲げる250 年計画の目標だ。

(参考:「週刊東洋経済」2024年8月24日号) 

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。