1.ワンマン経営、出世できない、お家騒動。オーナー企業へのネガティブな印象に対して猛反論するのが、オーナー企業、つまりファミリービジネスを長年研究している日本経済大学大学院の後藤俊夫特任教授だ。「ファミリービジネスこそ、日本経済を支える主役だ」。後藤教授は、そう断言する。トヨタ自動車(豊田家)、ファーストリテイリング(柳井家)、ソフトバンクグループ(孫家)。いずれも日本経済をけん引する超優良企業で、どの企業もオーナー企業に位置付けられる。
2.オーナー企業を評価される理由はそれだけではない。その裏付けとなるデータがあるのだ。収益性を表す総資産事業利益率(ROA)、自己資本比率や流動比率といった安全性を示す指標においても、オーナー企業が非オーナー企業上回っていて、海外投資家から高い評価を得ているというのだ。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2024 年11 月2 日・9 日号)