1.約2500年前、古代中国の思想家・教育者であった孔子は人生における人の「過ち」について、弟子たちと真剣な議論をし、考察を行っています。人の真価はその言っていることだけでなく、その行動を観察して問われるべきだとした。いくら口で立派なことを言っていても、それが実践できていなければ、その人物は評価に値しないということです。
2.孔子の説くところによれば、「仁」と「義」は人生において、死活的に重要ですが、「仁」の基本は「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」であり、「義」の基本はその実践には利他的な「勇」が伴う、といいます。「義を見て為さざるは勇なきなり」とあるよに、「勇」なくして「義」を口にするのは偽善であり、過ちだと説いているのです。
3,また、「仁」と「義」を貫いて過ちなく一生を過ごすことは至難ですが、それ以上に自分の過ちを改めることなく繰り返す、これこそが本質的な過ちだとも言っています。
(参考:「致知」2025 年2 月号)