No.751 日本人本来の生き方を取り戻す    植松 有麻呂(本居宣長ノ宮 宮司) 

 

1.本居宣長が『源氏物語』などの日本古典、『古事記』読解を通じて明らかにした日本人の心、生き方とはどのようなものだったのでしょうか。その答えは、戦後、本居宣長ノ宮の本殿横に建てられた歌碑にあるように思います。歌碑には宣長の次の歌が刻まれています。「志(し)きしまのやまとこころを人とはばあさひににほふ山さくら花」(日本人である私の心は、朝日に照り輝く山桜の美しさに、ため息が出るほど、その麗(うるわ)しさに感動する、やまとこころなのです) 

2.朝日に照り輝く山桜をありのままに見て、純粋に、美しい、麗しいと思う心が大和心である。あるいは、この純粋な心の動きを「もののあわれ」と言ってもよいのかもしれません。 

3.美しいもの、偉大なものに対する素直に感動する心を持ち、「麗し」の心でお互いに助け合って生きていく。あらゆるものに神が宿ると信じ、常に謙虚に感謝とお陰様の心で生きていく。宣長が明らかにした古代日本人の心をいま一度見直し、取り戻していくことこそよりよい生き方、日本を実現していく道なのだと思います。

(参考:「致知」2025 年3 月号) 

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