第45回オンラインカフェ会

2025年2月18日(火)20時~21 

参加者 : 2名  

いつものように私の挨拶から始まり、坂村真民先生の「二度とない人生だから」を唱和し「二度とない人生だから」について、私たちはどう生きていけば良いのか、また、北原白秋先生の「ひとつのことば」等についても語り合いました。 

ひとつのことば」 

                             詩 北原白秋 

                ひとつのことばで けんかして    ひとつのことばで なかなおり 

               ひとつのことばで 頭が下がり    ひとつのことばで 心が痛む 

               ひとつのことばで 楽しく笑い     ひとつのことばで 泣かされる 

               ひとつのことばは それぞれに    ひとつの心をもっている 

               きれいなことばは きれいな心    やさしいことばは やさしい心 

               ひとつのことばを 大切に       ひとつのことばを 美しく 

           ※横に読んで下さい。 

北原白秋先生のひとつのことば」の詩を参考にして、言葉の大切さについて語り合いました。 

言葉には大きな力があり、その使い方次第で人の心や関係が良くも悪くも変わるということです。 

この詩は、私たちが日常で何気なく発する「ひとつのことば」が、相手の心にどんな影響を与えるのかを深く考えさせてくれているとても参考になる詩でした。 

其の後、小学校6年生授業で使われる道徳の本に掲載されている「ボランティアの意義」をテーマに語り合いをしました。 

~あらすじ~ 

 ボランティアの意義 

広村堤防の清掃ボランティア(1954年広村(現在の和歌山県広川町)一帯を大きな地震と津波がおそいました。このとき、広村出身の実業家、濱口悟陵(ごりょう)はいなむらを燃やして人々を安全な場所へと避難させ、多くの命を救いました。その後、彼は地域の安全を守るため、私財を投じ、三年の年月をかけて長さ600メートルの大きな堤防を作りました。この堤防は広村堤防と呼ばれ、現在まで受け継がれています。) 

「ああっ、もう、何でこんなことせなあかんの。しんどいな。」僕は思わず声を上げた。僕が通う小学校では、高学年が地域のお年寄りと一緒に、学校近くの広村堤防の清掃ボランティアをしている。今日は5月のごみ拾いの日だ。15年くらい前から始まったらしいけど、夏は暑くて虫にさされるし、冬は寒くてこごえそうになる。だから、ぼくはこの活動を去年からずっと負担に感じていた。「ほんまやなあ。はよ終わらんかな。」僕たちがしゃべりながら、ゴミやかれ葉を拾っていると、「みんな、いつもほんまにおおきにね。悟陵(ごりょう)さんの堤防がみんなのおかげできれいになったわ。」いっしょにそうじをしていたおばあさんが声をかけてきた。「あら、こんなに。助かるわぁ。さすがやな。わたしらだけじゃ、こんなに集められんわ。」おばあさんは顔の汗をぬぐいながら、ぼくたちの仕事をほめてくれた。「こんなに集めるの、しんどかったやろ。」おばあさんに聞かれ、ぼくは思わず本音が出てしまった。「いや、ほんましんどいですよ。暑くなってきたし、堤防も広いし、もう疲れました。」「せやろ。でも、あんたら小学生がいっしょにやってくれるようになってから、堤防がほんまきれいになったんやで。おおきになぁ。」何度目かわからないくらいのお礼を言われ、ぼくは少しはずかしくなった。「あの、みなさんはどうして堤防の掃除を続けているんですか?」僕はおばあさんに聞いてみました。お年寄りの人たちは、堤防の掃除を誰かにするよう言われたわけではもない。それなのに、どうしてつづけられるのか、きになった。「そうやねえ、ここに住む人にとっては、広村堤防は、たくさんの人の命を救ってくれた、町の宝物やからね。それに、そうじをしているときに、通る人にお礼を言われたら、やっぱりうれしいわなあ。」「そうなんですね。」「それともう一つ、あんたらがいっしょやからで。15年前にあんたらの先輩が『ぼくらもやります。』って言ってくれてから、あんたの学校の子はずっと手伝ってくれてるやろ。いっしょに掃除しながら、わしらもがんばらなって気持ちになるんよ。」それを聞いて、ぼくは何も言えなかった。周りを見ると、お年寄りの人たちがまだまだごみを拾ったり、かれ葉をあつめたりし続けていた。僕は、どうしてこの清掃ボランティアをしているのか、どうしてぼくの学校でずっと続けられているのか、もう一度考えてみようと思った。夏休み、ぼくは町にある「稲むらの火の館」に来ている。クラスのみんなと話し合い、「稲むらの火の館」に来たお客さんに悟陵(ごりょう)さんのことや津波、防災のことを知ってもらう「こども悟陵(ごりょう)ガイド」のボランティアを始めることにしたからだ。当日に向けて、クラスのみんなでどうすればおきゃくさんがよろこんでくれるかを考えて、クイズを作ったり、お客さん役をあいてにしてガイドの練習をしたりした。がんばったかいもあって、お客さんたちは楽しそうに聞いてくれた。「おきゃくさん喜んでくれたかなあ。つぎの清掃ボランティアもたのしみだな。」僕は今、以前と違う気持ちでボランティアをしている。 

  • ~学び~ 
  •   「ぼく」は、どうしてボランティアに対する考え方が変わったのかな? 
  •   おばあさんは、「ぼく」にどんなことをつたえたかったのでしょうか。 
  •   考えがまとまると、自分ができるボランティアを考え、やってみましょう。 
  •   ※稲むら:脱こくした稲を、積み重ねたもの。 
  •   ※ボランティアは、何のためにするのでしょうか?考えをまとめてみましょう。 

カフェ会を重ねるたびに少しづつではありますが、私達の魂が何ミリかではありますが大きくなるような内容を取り扱っていこうと、思っております。 

NPO法人マザーズドリーム 牧原 

※サポートメイト(伴走支援)は商標登録済です。 

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