
1.2024年12月決算で売上高が1兆円を超えた大塚商会。現場の強い営業力で知られており、かつては「どぶ板を歩くこともいとわない」ともいわれた。大塚裕司社長はIT(情報技術)に本格的に取り組み、科学的な視点を持って現場を牽引する管理職を育成する。大塚氏は「昭和の営業はアドバイスが属人的であり、ただ『売ってこい』も多かった。科学的な営業を取り入れたことで管理職の役割は本来の姿になった」と言う。
2.ITは管理職によるチームマネジメントをサポートするためにも活用する。同社は社員の「幸福度」を定量的にデータ化できるシステム「AIハピネス」を全社で本格的に導入。「社員の幸福度」や「社員同士のつながり」を測定し、改善につなげる。部署の幸福度が数字によって把握できるほか、AIが改善アプローチを提案する機能もあり、管理職はメンバーのやりがいを高め組織の活性化に生かす。
(参考:「日経ビジネス」2025 年3 月10 日号)