No.820 非難を浴びても信じる道をただひたむきに   柳澤眞悟(大峯金峯山回峰大行満) 

 

1.私は現在、何気なく平穏に過ごしているように思われるようですが、修行を続けてきた者として心の中は常に逆境に立たされています。それを超えるために心掛けているのは、苦しいことがあってもそれを他人のせいにしない、他人の悪口を一切言わないということです。修行したからといって願うことは叶わないかもしれません。しかし、1%でも希望があればそれに向かって努力することが大切で、そうしておれば何かもっと大きな力が働いてくださる気がします。 

2.言い方を変えれば、精いっぱいやってできないことはできないで仕方がない。他人の非難を浴びても文句を言わず、自分の信じる道を只管(しかん)、ただひたむきに歩む。心には思わしくないことが浮かぶこともあるけれども、それを言葉にしなければ自然に消えていく。人生も修行もその繰り返しなのです。 

3,若い時には体力があるし、高いところを目指して一気に飛び上がろうとしますが、実際には何も掴めないで虚(むな)しさが残ることも少なくない。しかし、コツコツと一瞬一瞬を大事にしてきた人は間違いなく大成すると思います。  

(参考:「致知」2025 年7 月号) 

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