No.863 「善の巡環」が成長へ導く    大谷裕(YKK会長) 

 

 

1. 企業は社会の重要な構成員であり、共存してこそ存続できるし、その利点を分かち合うことで社会から存在価値を認められます。当社の創業者、吉田忠雄は事業を進める上でこの点に最大の関心を払い、お互いに繁栄する道を考えました。当社はこの考え方を「善の巡環」として、事業の基本としています。 

2. 例えば、ものづくりにおいて、それぞれの工程の担当者が自分の工程だけを考えていたら、ファスナーをより速く、より安くつくることはできません。それができるのは、それぞれの工程が別の工程のことも考えてきっちりバトンを渡すからであり、これが善の巡環の一つの例です。 

3. どんなに素晴らしい内容であっても、社員には日々の業務の中で、善の巡環を実践できているかを実感してもらわないと、やはり納得感が得られないでしょう。だからこそそれを伝えていくのは経営の役割だと思います。いろいろの場面で伝えていましたが、その一つが「車座集会」です。

(参考:「日経ビジネス」2025 年7 月14 日) 

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