
1.最初に他社から事業を買収したのは40 年前。人も技術も「混ぜる」ことで新しいものが生まれ、様々な可能性が生まれてくる。そこで2000 年以降、オイルフェンスやプラスチック擬木、不織布など18 の会社を順次グループに入れました。現在、連結売上高約620 億円のうち、約7 割は買収した企業が稼いでいます。
2.買収の結果、福井県に本社を置く当社は北海道から沖縄までグループ会社の拠点がそろっています。共同の製品開発までいかなくても、仕事の繁閑で設備や人員を融通して効率化を図ったり、販売拠点として相互に協力したりすることもできるのです。
3.日本の中小企業は今後、経営者の高齢化が進み後継者問題が深刻になるでしょう。以前は「自分の会社を売る」ことを後ろめたく感じる経営者も多かったでしょうが、時代は変わりました。日本の有形無形の資産を生かし、地方経済に活性化のチャンスを与えるのがM&Aです。
(参考:「日経ビジネス」2025 年8 月18 日号)