No.879 管理職は罰ゲーム 管理職になると幸福度や健康度がマイナスになる

 

 

1. そんな風潮(管理職の仕事が罰ゲームといわれること)は日本全体にとって大きなマイナスである。管理職への昇進が「賞」ではなく「罰」とみなされる風潮は、ただでさえ人手不足の企業にとっては大きな痛手だ。なぜ管理職は罰ゲーム化してしまったのか。 

2. 一つは「組織のフラット化」だ。企業は人件費抑制などを目的に管理職削減やピラミッド型組織の見直しを進めてきた。その結果、一人一人の管理職が担う仕事、責任が劇的に増えたのだ。しかし、その分管理職の給与が増えたかといえば、そうではない。むしろ管理職と一般社員の賃金格差は縮小している。 

3. ダメ押しとなったのは働き方改革や厳格化するハラスメント対応だ。セクハラ・パワハラ防止措置の法制化で部下に仕事を任せづらく、管理者が抱え込むケースが増えている。更に、プレイングマネジャー化、非正規雇用の増加、コミュニケーションの負担増加。様々な要素が「わな」のような存在となって、職務を覆うようになった。これらは組織全体の仕組みの中で、うまく役割分担をしながら対処すべき問題であるはずだが、そのすべてが管理職にのしかかってくる。管理職になると、幸福度や健康度がマイナスになってしまうのが実情だ。

(参考:「週刊東洋経済」2025 年8 月2 日) 

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