No.907 各人が高い視座で全体を俯瞰(ふかん)すること    東原敏昭(日立製作所会長) 

 

 

1. 日立はかつて、日本の終身雇用形態や男性中心社会の要素が組織内に残っており、金太郎飴のように画一的な意思決をする構造があった。今でこそ会議でみな自分の意見を主張するが、かつてはトップが意見を述べた際に他の者が何か反論できるような環境ではなかった。失敗を恐れて挑戦しない文化もあった。 

2.日本と海外の考え方の違いは、一つにはジョブスタイルにある。海外は各個人の職務範囲や職責が明確で、利益が下がれば自分のポジションも危うくなるという意識が持たれている。海外のジョブスタイルをそのまま受け入れるべしというわけではない。日本の強みであるチームワークやオーバーリーチ(自分の業務範囲を越えて行動すること)の考え方も重要で、融合すると組織はもっと強くなる。 

3.つまり各人が明確化されたミッションを遂行しながら、より高い視座で全体を俯瞰(ふかん)すること。それが非常に重要だ。こうした人財が増えていけば、次世代を築く大きなドライビングフォース(駆動力)になるはずだ。  

(参考:「日経ビジネス」2025 年10 月20 日) 

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