No.916 地道な学習の積み重ね(独創性)   中村泰信(理化学研究所量子コンピュータセンター長) 

 

 

1.一時期、日本の研究にはオリジナリティが足りない。もっと独創性を発揮しなければいけないと散々言われたことがありましたけど、違和感がありました。何もないところから独創性が生まれてくるはずはなくて、地道な学習の積み重ねがあって初めて新しいことが生まれてくると思います。 

2.独創性の反対は人真似です。人真似というとあまりよいイメージはないかもしれませんが、最初は真似でいいからまず自分でやってみることです。そのうちに何か新しいアイデアが生まれてくるのであって、最初からオリジナルのアイデアを出せと言われても出てこないと思います。自分で手を動かして経験しないと知識や経験値は積み上がっていかないのです。 

3.私はいかに人に与えるかということを大事にしたいし、サイエンスの分野でもいかに自分の学んだことを人々に役立ててもらうかが一番重要ではないかと思います。ギブ・アンド・テイクというよりも、ギブ・アンド・ギブくらいの感じでオープンにやっていきたいものです。 

(参考:「致知」2026 年1 月号) 

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