No.933 ジャスト・イン・タイムを見直す   新村直弘(マーケット・リスク・アドバイザー) 

 

 

1.レアアースの調達不安に、企業はどういう姿勢で臨むべきかについて、中長期的にはサプライチェーンの脱中国を進めるしかないが、すぐにできることではない。各国の動きを見ながら、在庫を厚めに持てる企業は持っておくのが賢明だ。 

2.これまでは、必要なものを、必要なときに、必要なだけ生産・供給するジャスト・イン・タイムのような筋肉質の企業体質が評価されてきた。ただ今後、中肉中背で少しぜい肉がついたバッファーを持つ体質に変わる必要がある。野放図に在庫を持てばいいというわけではない。在庫を積むと時価変動のリスクを抱え込むからだ。 

3.投資家やアナリストも、リスク対応にコストをかける企業を正当に評価する視点が必要だ。リスクに備えている分コストがかかり平時に利益が減っているかもしれないが、いざというときに生産が停滞するほうがよほど大きな損失がでることを念頭に置いて企業を評価すべきだ。

(参考:「週刊東洋経済」2025 年11 月15 日号) 

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