No.947 移民はわずかな効果しか期待できない    ポール・クルーグマン(ニューヨーク市立大学教授、ノーベル賞受賞者) 

 

1. 日本経済は、先進国の中では比較的投資が堅調です。しかし、東アジアのライバル国と比較すると、GDP(国内総生産)に占める資本形成の割合ははるかに少ない。そこで、投資を増やす方法は、資本需要と資本供給を増やすことです。資本需要とは企業が投資したいお金であり、資本供給とは銀行が融資したいお金です。 

2. 日本の資本需要に関する最大の問題は「人口減少」に他なりません。消費市場の縮小、将来の顧客の減少は、企業の日本への投資意欲をそぐことになります。移民は量的な意味ではわずかな効果しか期待できません。従って、資本需要を増やすために日本に真に必要なのは、より輸出志向の経済になることです。 

3. 日本が外国の人々が買う製品の生産拠点となるならば、企業にとって日本への投資は大きな意味を持つでしょう。他の先進中規模経済国と比較すると、円安の追い風があるにもかかわらず、日本の輸出は非常に少ない。日本政府は自国の企業に対し米国だけでなく、欧州、インド、東南アジア、中南米、中東などへの輸出拡大を奨励する必要があります。  

(参考:「週刊ダイヤモンド」2025 年12 月27 日・2026 年1 月3 日号) 

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