No.960 人は感謝することによって成長する   田口佳史(東洋思想研究家) 

 

1.幕末の儒者・佐久間象山は、人間ができていないと技術は上手く扱えないと説きました。そして横井小楠は、世界一等の仁義の国となって、世界の世話焼き国家になれと説きました。大義を四海(しかい)に布(し)かんのみ。大義を世界に広めよと。 

2.私が塾の受講生の方々に必ずお伝えするのが、「至誠惻怛(しせいそくだつ)」という言葉です。何事も誠を尽くし、慈悲の心を持って取り組むこと。幕末から明治にかけて多くの人が大切にしてきた言葉で、日本の近代化の原動力になった言葉と言えるでしょう。 

3.もう一つは陽明学者の祖・王陽明の「事上磨錬(じじょうまれん)」という言葉です。事の上で自分を磨けと。修業というのはどこかに出かけて行ってするものではない。日々の仕事の中で悩み、闘え。それが自分という人間を磨く基本だということです。 

4.「徳」という言葉で最適な説明は「自己の最善を他者へ尽くしきること」と思います。自己の最善を他者へ尽くしきったら、他者は何と言ってくれるか。「ありがとう」という言葉が返ってくるはずです。人は感謝することによって成長します。 

(参考:「致知」2026 年4 月号) 

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