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耳より情報

  • 2024年8月9日

昭和世代と若者で善悪の基準そのものが異なる 鈴木 貴博(百年コンサルティング代表)

1.20 世紀以降、世界が大衆の時代を迎えると以前にはなかった善悪が出現します。他人がそれを不快に感じるという基準です。ニーチェの道徳論の思想からそれぞれ理解することができます。ニーチェは、大衆社会では「他の違う行動をする者は道徳的に悪だ」という考え方が社会に広がると、20 世紀の大衆化の時代を看破しました。  2.この20 世紀の思想は、昭和のおじさん世代に強固にしみついてしまった社会 […]

  • 2024年8月7日

古典に学ぶ    怒りとは自分自身の心がつくり出している。 

1.「怒りをつくり出しているのは、自分の心」だと言うと、「そうは思えない、自分を怒らせる人が悪い」「誰だってあんなひどいことをされれば怒るはずだ」と憤る人もいるでしょうが、果たしてそうでしょうか。  2.クレーマーになる人とそうでない人がいるように、同じ行動をとられた時に激怒する人がいる一方で、平然と受け流せる人もいるものです。つまり、怒りとは自分自身の心がつくり出しているものなのです。 […]

  • 2024年8月5日

新たなジャパン・バッシング(素通り)    「再生エネの後れ」 

1.企業が「脱炭素」を果たすために不可欠な再生可能エネルギー。安価で安定的に調達でるかが、国や企業の競争力を左右する時代に入った。国際会議では2030 年までに世界の再生エネ容量を3 倍に増やすことになったが、日本は地形や気候条件、コスト面から欧州などに後れを取っている。既に再生エネを巡る国内の争奪戦は始まりつつあり、出遅れれば未来はない。  2.米アマゾン・ドット・コムやグーグルも世界 […]

  • 2024年8月3日

「ただ無我一法のみ」(悟り)     横田 南嶺(臨済宗円覚寺派管長) 

1.明治時代の作家・斎藤緑雨(りょくう)という人の言葉に、「拍手喝采は人を愚かにする道なり」とあります。決して自惚れずに、自分を律することはとても大事です。  2.白隠善寺(はくいんぜんじ)の『遠羅天釜(おらてかま』という書物の中に出てくる話です。お釈迦様がある時、一番弟子の迦葉菩薩に質問なされた。「どのような修行をすれば、大涅槃(だいねはん)(悟り)に至ることができるか」と。すると迦葉 […]

  • 2024年8月1日

中小企業の勝ち残り方    入山 章栄(早稲田大学ビジネススクール教授) 

1.中小企業の強みは柔軟に変化できること、同族経営が多いことだ。大企業も中小企業も優秀な経営者がいるかどうかが重要だ。中小企業は小回りが利き、全体を変えていきやすい。変革には20 年、30 年と長期の視点が必要だ。同族経営であれば、トップが長時間経営に取れ組める。変化の激しい時代は中小企業のほうが有利だ。これからは、中小企業の時代になると考えている。  2.イノベーションを生むには新しい […]

  • 2024年7月31日

古典に学ぶ  煩悩(ぼんのう)のひとつが怒り 

1. 人間にとって、もっともやっかいな煩悩(ぼんのう)のひとつが怒りです。なぜなら怒りという感情は、自分の外側に向かっていく傾向があり、時には、他者への暴力的な言葉や行動につながることがあります。  2. それだけではありません。一度燃え上がった怒りが収まらず、自分自身の心を燃え尽くすことさえあります。いずれにしろ、怒りは負の連鎖を生む「害悪製造機」といっていいでしょう。 (参考:名取芳 […]

  • 2024年7月29日

「修羅場と社外」がCFO の必須条件   松田千恵子(東京都立大学大学院教授) 

1.数字とビジョンが語れることは経営者に求められる大事なスキルなので、それができるCFO(最高財務責任者)が社長になるのはある意味で当たり前のルートです。かつて日本にCFO 的な経営者がいなかったわけではい。本田宗一郎とともにホンダを世界企業にした藤沢武夫は、CFO 的な経営者だったはずだ。昔から、日本にも「リスク」と「夢」を分けてうまく経営できる人材はいた。  2.①経営の観点から数字 […]

  • 2024年7月27日

中小企業に金利上昇の調整圧力 

1.コロナ禍で売り上げが減少した個人事業者や中小企業に対して、政府系金融機関や民間金融機関から行われた実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」は、総実行額43 兆円で、約245 万件(2022 年9 月末)。それによって多くの中小企業が救済されたが、その返済開始は23 年7 月~24 年4 月に集中するといわれており、マイナス金利解除、17 年ぶりの利上げはそのタイミングとぶつかる。  2. […]

  • 2024年7月25日

市場介入が歪めた日本の経済構造    佐々木融(ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト) 

1.日本は1993 年から2011 年までの19 年間に76 兆円もの円売介入を行った。これが結果的に日本の経済構造を歪めてしまったということはないのだろうか。当時も「円高は投機的な動き」として、大量の円売介入で対抗した。しかし、あれだけの貿易黒字を稼ぎ出していたのだから、円高になるのは当然のことだ。  2.それを正面から受け止め、円高でも生き残れる製造業だけが残り、そうでない企業は違う […]

  • 2024年7月23日

古典に学ぶ  世の中のすべての人を自分だと思う

1. 怒りへの対処法について、空海はこう述べています。世の中のすべての人を自分だと思って見なさい。そうすれば、相手に怒りをぶつけることはない、と。  2. 日常生活の中で礼儀知らずな人に出会ったり、攻撃されたりすると、つい怒りが湧いてしまうものですが、そんな時は、この言葉を思い出しましょう。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社 

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