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耳より情報

  • 2024年6月13日

「内発」のイノベーションが大事    名和高司(一橋ビジネススクール客員教授) 

1.VUCA(変動制・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代とは、先が見えない時代という意味です。見えないものを予測しようとすると間違えます。であれば、自らつくるしかありません。つまり、先が見えない時代はむしろイノベーションの好機なのです。そこでは、自分が本当にやりたいことは何なのか、あるいはつくりたい未来とは何なのかを考え、それをどのような人たちに届けたいのかという「内発」のイノベーションであることが […]

  • 2024年6月11日

今やサブコンが上に 

1.「今は力関係でいえばゼネコンよりサブコンのほうが上だ」。複数のゼネコン関係者はこう嘆く。建設業界は元請けであるゼネコンを頂点に、重層構造になっている。仕事を発注する側であるゼネコンと、受注する側であるサブコン(空調設備や電気設備などの専門工事会社)との間には、「殿様と家来の関係」と言われるほど明確な上下関係があった。  2.しかし今、そのヒエラルキー構造が変わりつつある。かつては工事 […]

  • 2024年6月9日

志を持った個人がチームとなり会社は「自走化」する    漆間 啓(三菱電機代表執行役執行社長CEO)

1.三菱電機では現在、パーパスプロジェクトを進めています。会社の従業員が自分自身のパーパス「マイパーパス」ついて考え、働く仲間と共有しながら社内コミュニケーションを活性化する取り組みです。パーパスは「志」と言い換えてもいいでしょう。将来的にどのような姿でありたいかという理想像です。  2.チームが一つのことに徹底的に向き合い、お互いの方向性をうまくチューニングできると120%以上の力が発 […]

  • 2024年6月7日

古典に学ぶ  気づきは悟りへの道 

1. 彼岸(ひがん)に渡れるにもかかわらず、この世で人々が悟るのを助けている菩薩(ぼさつ)。その境地を、仏教では「自(じ)未得度(みとくど)千度(せんど)他た」といいます。現代風にいうなら、「お先にどうぞ」の心です。  2. 「自分は、我先にと考える。ダメだな」と思ったあなた。落ち込む必要はありません。それは、「無明(むみょう)の自覚」といって大事な気づきです。悟りへの道は、その自覚から始まります […]

  • 2024年6月5日

社外取締役が会社にしがみつく弊害 

1.創業経営者にとって、自らこの世に生み出した企業はいとおしい。だから経営者の立場にしがみつき老害となる。分別ある社外取締役(社外取)がそれを戒める。これが、一般的に想起されるガバナンスの構図だ。しかし、経営者ではなく社外取こそが企業変革を阻害する事例が少なくないのだ。  2.万能で責任感のある社外取は経営者との対決を恐れない。問題なのは官庁・政府系機関の出身者や個人事業的な士業(弁護士 […]

  • 2024年6月3日

「心の健康」への取り組みと成果 

1.経営者の双肩には従業員やその家族の生活がかかっている。困難な状況下でも、重圧に押しつぶされないためのメンタルケアが必要だ。人的資本経営の重要性が叫ばれる中、従業員のメンタルヘルスの状態、いわゆる「心の健康」に対する具体的な取り組みの成果を可視化する動きも高まっている。例えば旭化成は22 年度から、役員報酬の指標として「メンタルヘルス不調による休業者率」も公表し、報酬額を連動させるようにした。& […]

  • 2024年6月1日

人生とはいま、この時を生きていくこと  佐治 晴夫(理学博士、現在、リベラルアーツ教育の実践を全国的に展開している) 

1.私は人間の寿命について、いつしかこう思うようになったのです。私たちは身近な人や友人など「他者の死」に遭遇(そうぐう)します。これは現実として受け止めることができる。しかし、自分が死ぬ「一人称の死」は意識することができません。人間は生まれた時も死ぬ時も覚えていないんです。だとしたら、自分にとっての時間とは一体何なのだろうかと。  2.カトリック教会の司教で哲学者だったアウグスティヌスは […]

  • 2024年5月31日

古典に学ぶ  常に「相手のため」を思う視点 

1.それには、状況を見極める知恵と経験が要ります。しかし、焦らず実践を重ねていけば、やがて適切な加減が体得できるでしょう。  2.どんな時も忘れてはならないのが、常に「相手のため」を思う視点です。また自分自身がいつでも人のために動ける力をつけておくことも、利他の実践には欠かせないポイントです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

  • 2024年5月29日

ダイキン工業の強さは高い自由度  竹崎雄一郎(フェアリーデバイセズ最高戦略責任者) 

1.ダイキンは、大企業でありながら、シリコンバレーの文化を持つ日本で珍しい会社だと思う。失敗を許容する文化や(人や組織に対して先に恩を与える)「ペイフォワード」の考え、業務時間の2 割を将来の創造的なビジネスを生むために割く米グーグルの「20%ルール」…。これらは今、日本企業が取り入れていこうというものだ。しかし、ダイキンは何十年も前からこうした取り組みをしてきたのだと思う。  2.また […]

  • 2024年5月27日

No.600 荷主優位の構造を変える未来へ 

1.物流危機の原因はどこにあるのか。物流2 法で運送業が免許制から許可制に変わったのが、1990 年だ。その後新規参入が相次ぎ、運送会社の数は約30 年で1.5 倍に膨張、「代わりはいくらでもいる」ため、荷主は買いたたき、優位な立場で運び手を選別するようになった。運送会社が増えたことで、仕事を次々と下請けに回す「多重下請け」構造が形成される。  2.仕事を仲介する「水屋」が暗躍しマージン […]

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