- 2022年7月29日
耳より情報2022年7月 No.251
デジタルで競争すれば日本企業も強い 入山章栄(早稲田大学大学院教授) 1.日本と米国の企業を比較したときにわかりやすいのが競争の度合いです。米国は競争が激しく、そして競争のルールを作るのもうまいんです。健全な競争の中で負けたらつらいですけど、それがあるからこそイノベーションが生まれます。2.日本企業は、バブル期以降、競争力が弱かったと思うのですが、それは競争をしないから弱いのであって、実は競争すれ […]
デジタルで競争すれば日本企業も強い 入山章栄(早稲田大学大学院教授) 1.日本と米国の企業を比較したときにわかりやすいのが競争の度合いです。米国は競争が激しく、そして競争のルールを作るのもうまいんです。健全な競争の中で負けたらつらいですけど、それがあるからこそイノベーションが生まれます。2.日本企業は、バブル期以降、競争力が弱かったと思うのですが、それは競争をしないから弱いのであって、実は競争すれ […]
スーパー誕生70年、大転換期に 1.大きな流れで見ると、今はスーパーマーケット業態が成立して初めての転換期にある。理由は人口減少に加え、コンビニエンスストア、ドラッグストアとの競合激化が挙げられる。スーパーの市場規模(15兆円)に対し、コンビニはその8割(12兆円)、ドラッグストアは5割(7兆円)まで近づいた。しかもコンビニの販売額の6割、ドラッグの3割が食品で占められており、業態の垣根は急速に崩 […]
直近の日本経済では円安はマイナス効果が大きい 酒井才介(みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部上席主任エコノミスト) 1.過去20年間、これほど急激に資源高と円安が同時進行した局面は見られなかった。内外金利差拡大を受けた円安と資源高が同時に進行し、両者がいずれも輸入物価の上昇要因になることで、日本の交易条件を悪化させている状況だ。筆者の独自試算によれば、円安のメリットは自動車などの一部の業種にとどま […]
父が子に孝を強いるとどうなるか (解説)しかるに父が無理に私を父の思う通りのものにしようとし、かくするが孝の道であると、私に孝を強ゆるが如きことがあったとしたら、私は或いはかえって父に反抗したりなどして、不孝の子になってしまったかも知れぬ。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
リスクをとって「種をまけ」 中西享(ジャーナリスト、共同通信客員論説委員) 1.成功するにしても、失敗するにしても、前提として、まずは「行動すること」が必要になるが、バブル崩壊を経て、多くの日本企業にとって「失敗しないこと」が目的となり、内向き志向になった。今や日本企業の内部留保額(利益剰余金など)は、9年連続過去最高を更新し続け、20年度末には484兆円もため込んでいる。2.経営者は退路を絶って […]
「週休3日」は人材獲得の切り札 1.日立製作所は、2022年度中にも週休3日を可能にする新たな勤務制度を導入する。NECやパナソニックホールディングス(HD)も検討中だ。電機・IT(情報技術)業界で、「週休3日」導入が広がる背景には、人材の激しい獲得競争がある。データ分析や人口知能(AI)の知見を持つエンジニアなどは、業界を問わず奪い合いだ。2.22年は英国でも多数の企業が週休3日制の試験導入を始 […]
円の独歩安招いた経常赤字、円は今後一段と下落する 唐鎌大輔(みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト) 1.対ドルで急速に円安が進むが、実質実行相場(物価の影響を除く複数の通貨間での実力)でみても、1972年以来50年ぶりの円安水準である。その背景には、①欧米と比べても低い日本の成長率、②日本だけゼロ金利継続、③為替の需給構造の変化がある。最も根深い要因は需給構造の変化だ。2.円が国際的な安全資産 […]
父より上であった (解説)いかにも父の申された如く、その頃私は文字の力からいえば、不肖ながら或いは既に父より上であったかも知れぬ。また父とは多くの点において、不肖ながら優れた所もあったろう。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
物価上昇が日本の強みを磨いた 小峰隆夫(大正大学教授) 1.1970年代に起きた2度の石油ショックは人々の暮らしや企業活動に大きな影響を与えました。2度の石油ショックの影響は異なったわけですが、継続的に物価上昇が訪れたことは日本の企業に大きな変化をもたらしました。例えば、自動車産業では燃費のいい車がどんどん造られるようになりました。「石油は貴重なもの」「大切に使わないといけない」との意識を消費者も […]
午後10時の日本経済 1.21年度の貿易収支は5兆3749億円の赤字となった。2年ぶりの赤字だ。製造業の海外生産が定着したことで、輸出に伴う円安メリットも大きく縮小した。資源や穀物の価格の高騰を考えれば、22年度も赤字が続く公算は大きい。1980年代後半から90年代前半に巨額の貿易黒字を稼いでいた日本経済の面影はどこにもない。それどころか、資源価格の推移次第では、経常収支も赤字に転落する公算も否定 […]