- 2022年1月17日
耳より情報2022年1月 No.149
急激な脱炭素シフトが日本企業の経営を圧迫する 1.日本製鉄がトヨタ自動車を提訴、ソニーグループ、デンソーと台湾半導体TSMCのタッグ。この二つの大事件に共通しているのは、発端が世界的な脱炭素シフトにあるということだ。主要国のグローバル企業が、グリーン経済戦争の覇権(はけん)を握ろうと命懸けのアクションを起こし始めている。2.企業の競争力を測る物差しが「利益」から「炭素」に変わる。炭素を垂れ流す非エ […]
急激な脱炭素シフトが日本企業の経営を圧迫する 1.日本製鉄がトヨタ自動車を提訴、ソニーグループ、デンソーと台湾半導体TSMCのタッグ。この二つの大事件に共通しているのは、発端が世界的な脱炭素シフトにあるということだ。主要国のグローバル企業が、グリーン経済戦争の覇権(はけん)を握ろうと命懸けのアクションを起こし始めている。2.企業の競争力を測る物差しが「利益」から「炭素」に変わる。炭素を垂れ流す非エ […]
優越なる国家 (解説)いずれの国家においても、自国の商工業を発達せしめんとするには、海外に我が国産の販路を求め、人口の増殖するにおいては領土を拡めることを論ずるのみならず、様々なる策略をもって自己の勢力の増大を図るのである。現に欧州列強が五大州に雄飛しているゆえんは、まったくこれらの事情によるもので、優越なる位地(いち)を占むるものは、優越なる国家と称せらるるのである。 (参考:渋沢栄一「論語と算 […]
百年樹人 福地茂雄(アサヒビール社友) 1.「十年樹木、百年樹人」という書籍があります。樹木を育てるのは十年、人を育てるのは百年を要するという意味だそうです。かつてアサヒビールの中間管理職を務めていた頃、「部下の仕事は取るな、上司の仕事を取れ」と教えられたことを思い出します。同じ意味ですが、「将来を期待する社員には、大きな着物を着せよ。窮屈な着物を着せると人間まで小さくなってしまう」とも言われたも […]
テレビ局の生きる道はどこか 1.NHKの調査では、平日にテレビを見ない人が2015年の15%から20年には21%へと増えた。16〜19歳や20歳代では約半数がテレビを見ない。彼らが見ているのはインターネットだ。テレビからネットへのシフトは広告にも現れている。日本国内のインターネット広告費がテレビの広告費を超えたのは19年。20年にはネット広告が6%増の2.22兆円に対し、テレビ広告は11%減の1. […]
裸の王様が会社をダメにする(三菱電機) 1.裸の王様になっていると自覚した時にはすでに手遅れだったのが、三菱電機の会長職を引責辞任した柵山正樹氏だ。会見に臨んだ柵山氏は「裸の王様になっているという認識はなかった」と力なく言った。35年以上にわたって製品の検査内容をごまかすなど、品質にかかわる不正が工場で横行していた。工場の管理職が作業員らの不正を認識しても、その事実を本社に伝えることはなかった。2 […]
未来の当事とは現時の青年のこと (解説)今私の言わんと欲するところは、単に商工業に関する方面に限られるのであるが、今後地図の変化に伴う商工業勢力範囲の変化について適切なる準備と実行の責任とは、未来の当事者にあるのである。しかしてこの未来の当事者なるものは、現時の青年を除いて外にない。青年たる者は今日よりして審思(しんし)熟慮(じゅくりょ)。これに対する策を講ずべきである。 (参考:渋沢栄一「論語と […]
目の前で起きている小さな変化を捉える 1.私たちは、とかく見たくないものを見ないようにする傾向があります。また興味や関心のないものは、たとえ物理的には見ていても、見たという記憶すら残らないもの。しかし、目の前で起きている事実のほんの小さな変化を捉えることこそが、未来を予測するためには必要不可欠なのです。ピーター・ドラッカーは、こうした事象を「すでに起こった未来」と呼んでいます。2.またドラッカーは […]
人が成長するための基本は読書 宮内義彦(オリックスシニア・チェアマン) 1.人が成長するための1番基本的なものは読書だと考えています。もちろん実体験も不可欠ですが、根底には読書で人間性を深める努力が大切です。加えて、これからの時代のリーダーに特に求められるものは、「高度な専門性」と「人間力」です。変化の激しい時代だからこそ、会社の進むべき方針を明確に指し示すために、不断の学びが不可欠です。2.また […]
生かし合う 松下幸之助著「道をひらく」より 1.人間の生命は尊い。尊いものは誰もが尊重しなければならぬ。ところが、自分の生命の尊いことはわかっても、他人の生命もまた尊いことは忘れがちである。ともすれば、私心に走り、私利私欲が先に立つ。つまり、自分にとらわれるということで、これも人情としてやむをえないことかもしれない。2.しかし、これではほんとうに、おたがい相互の繁栄は生まれないであろう。人間本来の […]
商工業の移りゆく様を見る (解説)歴史家は、百年を経ると地図の色が変わると言っているが、我々はまたこれによって、商工業の勢力の移りゆく様を見ねばならぬ。将来の商工業はいかに変化するであろうか。その変化について、我々はいかなる覚悟をもってこれに応ずるべきであろうか。我々の考慮すべき所、用意すべき点はつまりここにあるのだ。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会