このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
ここ一番深く研究する
(解説)多年の関係によって資本家と労働者との間に、せっかく結ばれたところの言うに言われぬ一種の情愛も、法を設けて両者の権利義務を明らかに主張するようになれば、勢い疎隔さるるに至りはすまいか。それでは為政者側が骨折った甲斐もなく、また目的にも反する次第であろうから、ここ一番深く研究しなければならぬところであると思う。
(参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会