耳より情報2021年5月 No.21

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

NPO法人マザーズドリーム

すべてのものはうつろいゆく、怠らず精進すべし(仏陀) 横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)


1.人生は苦である。無常の風はどうしようもない。では、その中でどう生きるのか。まずは正しい道理を知ることを仏陀は説かれた。まさにこの世は無常であり、いつ何が起きるか分からないものだと正しく知ることである。お互いに「これが自分だ」「これが自分のものだ」といって執着しているが、無常の風に吹かれては、これが自分だと言えるようなものはどこにもない。心を静めて、冷静にこの真理を見ることが第一である。
2.仏陀はガンジスの流れ見て修行僧たちに説かれた。「ガンジスの流れには、そこかしこに渦巻がおこっている。しかし、渦巻そのものというものはどこにもない。渦巻の本質というものもない。それはたえず変化する水の一時の姿にしかすぎない。そして、人間の存在もまたおなじである」、というのだ。そんな中で一日一日を精進努力することが仏陀の教えの眼目がんもくである。快楽に溺れることは何もならない。過去の思い出にふけることも問題の解決につながらない。感覚を制御して、よく気がつき目覚めて生きるのである。
3.仏陀は臨終に際して、「水の常によく流れて石に穴を穿うがつが如し。故に汝まさに勤めて精進すべし」と説かれた。また「すべてのものはうつろいゆく、怠らず精進すべし」とも言い残された。苦しみに堪えて、むしろその苦しみを見据みすえて、前を向いて努力してゆくことを説かれたのだ。

(参考:「致知」2021年5月号)

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