このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
明暗を分けた資生堂と花王
1.新型コロナウィルスの感染拡大は人々の消費行動を一変させ、外出自粛(じしゅく)や在宅勤務の広がりで化粧品需要は大きく減った。化粧品業界の王者、資生堂は2020年12月期決算で売上高が前年比18.6%減の9209億円、最終利益は117億円の赤字に転落した。
2.一方で、業界2位の花王は20年12月期の売上高は同8.0%減の1兆3820億円だったものの、最終損益は8.3%減の1345億円で黒字を確保した。両社共に化粧品の売り上げは落としたものの、花王は手指の消毒液や洗剤が好調でカバーし、資生堂との明暗を分けた。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2021年5月15日号)