このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
積み重ね積み重ねても、また積み重ね
1.「積み重ね積み重ねてもまた積み重ね」。耐震構造理論の生みの親と言われる内藤多仲(たちゅう)(1886〜1970)の言葉である。昭和29年から33年にかけ、名古屋テレビ塔(180m)。大阪通天閣(100m)、東京タワー(333m)の建設に携わり、「日本の耐震建築の創始者」とうたわれた人である。一回では不十分。三回繰り返すことで、積み重ねるという言葉が真の威力を発揮する。
2.坂村真民さんの詩「つみかさね」を紹介する。一球一球のつみかさね 一打一打のつみかさね 一歩一歩のつみかさね 一坐一坐のつみかさね 一作一作のつみかさね 一念一念のつみかさね つみかさねの上に 咲く花 つみかさねの果てに 熟する実 それは美しく尊く 真の光を放つ
(参考:「致知」:2021年8月号)