耳より情報2022年7月 No.239

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

ホンダで進む人材流出

1.2021年7月末~22年3月末にホンダを去った退職者の数は実に約3200人に上った(依願退職者のみの人数)。その大半が早期退職制度「ライフシフト・プログラム(LSP)」を利用している。LSPは、55歳以上65歳未満の日本の正社員を対象に、社員の世代交代を図る目的で導入された。ホンダが当初見込んでいたLSPの利用者数は1000人程度だったが、経営陣の想定よりもずばぬけて多い。
2.本田技術研究所のあるエンジニアは「競合や海外メーカーからの採用のオファーが増えており、組織が硬直化したホンダよりも面白い経験ができるかもしれない」と話す。電動化や電池材料など「新領域」に知見のある技術者は引く手あまたの状況だという。人員削減は構造改革の対症療法になり得るが、一度始まった人材流出がせきを切ったように進むリスクもはらんでいる。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2022年4月30日・5月7日号)

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