
1.過去最高の36 兆円。日本企業が関わった2025年のM&A(合併・買収)の合計金額は、件数(5115件)とともに過去最高を記録した。国内でM&A市場が活況を呈している大きな理由として、「業界再編」の動きの激化が挙げられる。業界再編とは、企業のM&Aや提携、事業売却などを通じて、業界の構造や勢力図が大きく変化することだ。
2.人口が減少に転じ、内需縮小や労働力不足といった課題が顕在化。そうした中でも、多くの業界で中規模程度の企業が乱立し、類似した製品やサービスを提供している。その結果、限られたパイを奪い合う過当競争に陥っているのが多くの業界の現状だ。半導体や造船のように、産業政策の失敗もあって海外市場での競争力を失い、先に再編で巨大化した欧米や中国、韓国などのシェアを奪われる事例が後を絶たない。苦境から脱出するためには、再編による経営資源の集約と生産性向上が急務だ。
(参考:「週刊東洋経済」2026年2 月21 日・28 日号)